寅さんの原形
2月21日(土) 晴れ
三鷹市芸術文化センターで「渥美清 そのもうひとつの魅力」映画上映会。
今日は「拝啓天皇陛下様」と「続・拝啓天皇陛下様」の2本立て。
寅さんシリーズの始まる6年前の作品ですが、渥美清が演じるのは
無学で乱暴者だけど人はよく、憧れの女性に見返りなしに尽くし、
そのマドンナが他の男と幸せになるのを見届ける---という、
寅さんの原形みたいなキャラクター。
野村芳太郎監督は、そんな純朴ですっとぼけた男を軸に、戦前から戦中
戦後の世の中を描いていて、面白くも切なかった。特に1作目。
原作者とおぼしき作家志望の兵隊を演じた長門裕之が、渥美清演じる主人公の
現実離れした素っ頓狂ぶりを補う、軽みのあるリアルさを出して、さすがだった。
左幸子もよかったし、中村メイ子がかわいかったのが意外(失礼。でも、
若くはないのに、かわいい!と一目で惹きつけられた!)。
続編の久我美子は美しく上品で、さらにイノセント。まさしくマドンナだし、
宮城まりこの薄幸の女がまたハマっていました。
そして、両編の冒頭、兵舎の消灯ラッパの音に合わせて
「兵隊さんは/可哀想だねぇ~/寝てまた/泣くのかね~(うろ覚え)」みたいな
勝手な歌詞?が出るのですが、
1作目は、少しずつ音とタイミングがズレていたのに
続編ではタイミングぴったりに修正されていました!
私は字幕屋だから、そこんところは見逃しませんでしたわ~( ^ ^ ゞ
帰ってから、「S**, W**? ②」#6 のチェックと「U** B** ②」#33。
2009-02-21 23:52
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